「それっぽい画像作るやつ」をやろうという話
タイトルの通りである。
「それっぽい画像作るやつ」というのは私の命名だ。
「それっぽい画像」が何を意味するのかは後で説明するとして,私が「それっぽい画像作るやつ」を始めたきっかけは以前Twitterに上げたこの画像である。
アイドルマスターシンデレラガールズの藤原肇というキャラクターである。
……何というか,「それっぽい」ではないだろうか。少なくとも私は「それっぽい」と思う。
この「それっぽさ」を言語化するとすれば,恐らく「デザイン志向的な感じ」であったり「ちょっとおしゃれを気取ってみたような感じ」であったりになる。
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本題に入る。
なぜ私はここで「それっぽい画像作るやつ」をやろうという話をしているのか。
最も簡単に言えば「デザインの幅を広げよう」ということである。
動画の投稿がないことを差し引いても,とりあえず私は途中下車の動画を作る「下車作者」である。
下車作者が動画で扱う素材は何だろう。
駅名標,列車の走行動画,駅舎の画像,発車標……
一方,下車ではない音MADが扱う素材は何だろう。
BB,GB,キャラクターの切り抜き,アニメ・CMのワンシーン……
これから何が分かるか。「下車作者は切り抜き型の素材を扱う機会が一般MAD作者に比べてかなり少ない」ということである。
もちろん裏を返せば一般MAD作者より下車作者の方が扱いに慣れた素材もあるのだろうが,何しろ私は下車しか作ったことがないので下車の視点から述べさせていただいている。
この「切り抜き慣れ不足」を解消するために始めたのがこの「それっぽい画像作るやつ」である。
一般音MADにありそうなカット,
静止画系MADにありそうなカット,
何かのジャケットにありそうなカット,
といった具合に「普段扱わない素材を用いてデザインの引き出しを増やそう」という趣旨でやっているのがこの「それっぽい画像作るやつ」なのである。
私は偶然手元に切り抜き素材があったのでこれを使ったが,「それっぽい画像作るやつ」に使用できる素材はアイマスの切り抜きに限らない。
静止画なのでもちろん移動軌跡を考える必要はないし,「イージングの何番を使おう……」「加減速の中間点をどこに置こう……」「エンコードしたらなんかイージングが直線移動になってる……」といった「下車動画制作あるある」に震える必要もない。
多分頭のどこかにあるであろう「下車じゃないどっかで見たようなデザイン」を脳内の押入れから引っ張り出してきて,またはYouTubeやニコニコ動画といった発想の無料オンラインショッピングサイトから持ち帰ってきて,自分の思う「いい感じ」「それっぽい感じ」に並べたらそれは既に「それっぽい画像」だ。
最低限の労力で表現の可能性を広げられるかもしれない「それっぽい画像作るやつ」。
みんなもやろうね。「それっぽい画像作るやつ」。
「下車を作るのに下車だけを見ていては『下車めいた下車』しか作れない」ということはかなり前より指摘されていた通りである。「下車めいた下車」すら投稿できない作者のうわごとはこれで終わりにする。